Go For IRONMAN

今日も走れることにありがとう。

またひとつ夢の舞台へ 2018IRONMAN Cairns

ブログタイトルにあるIRONMANの舞台。

ついに今年、アイアンマンケアンズ を完走しIRONMAN になれました。

f:id:tomohitotsu:20180616151104j:image

レース前後日談はまた改めて書くかもしれませんが、今回は2018アイアンマンケアンズ のレース当日の様子を書き留めたいと思います。

 

レース当日は早朝3:00起き。2人部屋でルームメイトは同じツアーで日本から参加しているエイジグループがひとつ下の選手。前日は19:00に就寝し、しっかり睡眠がとれたため調子が良い。

 

朝ごはんはホテルで準備してくれたものがあるがシリアルとビスケットという恐ろしく軽いものだったためパス。代わりに日本から持ってきたおかゆと味噌汁、ルームメイトから貰ったバナナを食べる。あとは、レース前にルーティンにしているパワーバーのエネジャイズを2本、アミノバイタルのパーフェクトゼリーを1本食べた。お互いにレースナンバーを貼り気持ちが高まる。

 

4:30、ホテルの前から出ているバスに乗って、ケアンズから40分ほどのところにあるスイムのスタート地点パームコーブに向かう。1時間早くスタートするアイアンマンケアンズ 70.3の選手たちは既に準備を整え始めていた。

 

5:00頃、スタート地点近くのT1に到着したアイアンマンの選手は少なかったため、ゆっくりとトイレやボトルの設置、空気入れがてきた。1時間ほど経った頃はトイレも列ができるまで選手たちが集まってきた。日の出は6:40頃。

f:id:tomohitotsu:20180616151134j:image

7:00、既に空には日が昇り始めている。スタートまで45分前になり、ケアンズで知り合った強豪エイジグルーパーのKさんと落ち合い試泳する。波は昨日より穏やかに感じた。

 

7:35、プロ選手がスタート。波をもろともせずあっという間に消えてゆく。エイジグループのウェーブは4つに分かれている。

 

7:45、誘われて思わず第1ウェーブからスタート。3秒間隔2列で2人ずつビーチスタートしていく。行きは左呼吸のため日差しが眩しい。ブイから次なブイまでがとても長く感じた。折り返し付近では波をくぐるように泳げていたような気がする。ひたすら抜かれ続けたけれどバトルにはならないほど広く、海中の視界はほぼない。

 

折り返すと潮流に乗ってぐんぐんと進み始める。息継ぎも1/2ペースに落とし、温存しながら進む。しかし、ブイを見失い、蛇行することもあり思った以上に時間がかかった。

f:id:tomohitotsu:20180616151209j:image

さて、スイムアップも耳までスイムキャップでしっかり隠していたためか、元気に上がってこられた。バイクバックをラックから取り、テントの中でウェットスーツを脱ぐ。用意していた補給食を食べて、トライスーツのポケットにパワーバージェルを10本仕込み、ヘルメットをかぶって、バイクシューズでバイクまで走る。バイクを取るとこれから180kmの旅が始まった。

 

バイクコースはツアーでケアンズ到着当日にバスで試走していたため、落ち着いて進むことができた。目標は平均36km/hだったけれど、18km地点を過ぎてオーバーペースに気づき、ペースを落とす。サドル後ろのボトルが飛んでいく懸念があったのだけれども、これも的中し、序盤で紛失。

 

30km過ぎからは車体に取り付けられているゲージと、腕の間にあるボトルのみになる。この準備していた飲み物が濃く、補給がうまくいかない。ジェルは20kmにつき1本、淡々と飲む。

 

50km付近の補給で腕の間のボトルも落下。エイドで受け取れるボトルはサイズが合わないため設置できない。ここから備え付けのゲージのみになった。

f:id:tomohitotsu:20180616152523j:image

それからは、エイドでボトルをもらう→ゲージに補給→サドル後ろのゲージに挿す。の繰り返しで進み続ける。エイドでもらうドリンクとの相性が良かったためか、足をつることもなく、最後のT2まで走り切った。ふらふらもしない、これからフルマラソン走れる。

 

ランギアバックをラックから取り、テントでランシューズに履き替えていると、ボランティアのオーストラリア?の子に「日本人ですか?」と日本語で話しかけられた、「日焼け止め塗りますか?」と。断ってしまったけれど、「頑張って下さい!」と日本語で気遣ってくれているのが嬉しくて、笑顔で「ありがとう!」と話した。そして、ランが始まった。

 

目標はキロ5分、予定通りに10km弱進んだところで、右手の小指と薬指が痺れ始める。2年前の五島で経験があった、肺水腫だ。どうあがいても、逃れられない頭がフラフラしてくる。とりあえずペースをキロ6分に落とし、エイドで体に水を掛け、水分を多く取りながら走り続ける。

f:id:tomohitotsu:20180616153934j:image

2年前はゴール後、救急搬送されたため、今回は途中リタイアを考えながら走り続けていたけれど、28km過ぎから日が暮れ始めた。日差しがなくなると症状も収まり始め、少しずつ走る気力が湧いてきた。33km過ぎはもうとっぷりと日が暮れ、周りの選手も気にならなくなり、マイペースに走り続けた。

 

ゴール手前の直線に入ると、嬉しさがこみ上げてきた。やっと完走できる。一時諦め掛けていたけれど、タイムも2年前の五島を大きく上回っていることも分かっていた。ゴールゲートをくぐり、大きく「TOMOHITO IKEDA」と呼ばれると、気持ちが高ぶり、両手を上げて笑顔でゴールできた。

f:id:tomohitotsu:20180616154438j:image

たくさんの人の応援と、多くの方の協力と、家族、職場の理解があって完走できたことを心から感謝しています。どうもありがとうございました。また、新たな目標に向かってこれから進み続けます。